日本のフードカルチャーガイド

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カフェカルチャーの最先端! 京都で見つけたおしゃれスイーツ【詩歩の死ぬまでに食べたい!日本の絶品ごはん#4】

 
こんにちは。絶景プロデューサーの詩歩です。日本の絶景を巡る旅の途中で出会った「旅のごはん」を皆さんにおすそ分けする、連載企画「死ぬまでに食べたい!日本の絶品ごはん」。第4弾のテーマは、国内外から観光客が殺到している「京都」です。カフェなくして、京都の街歩きは語れない! カフェカルチャー最先端事情をご紹介します。

高級丹波くりをお腹いっぱいいただきます。

和のイメージが強い京都ですが、実はコーヒー消費量が堂々の全国1位。京都は、知られざるカフェカルチャー最先端の街なんです。

まず訪れたのは、2019年10月にオープンするやいなや、SNSで話題沸騰となった和栗専門カフェ「紗織 (さをり)」です。阪急河原町駅から徒歩5分、木屋町エリアにあります。

こちらは、全国的にも珍しい和栗モンブランの専門店。あまりの人気で、朝9時から整理券を配布しているのですが、その前には行列ができているので8時半に並びました。ふらっと立ち寄っても食べられない可能性大です。

人気メニューは、最高級丹波くりのモンブラン「紗(しゃ)」(2200円)です。丹波くりは国産栗の1%ともいわれる希少な栗。これをなんと11個も使っている、贅沢すぎる一品です。

@shiho_zekkei

丹波栗まるごと11個使った絶品モンブラン🌰 ##京都##モンブラン##tiktokスイーツ##沙織##kyoto ##japan

♬ お母さんみてみてみて – ㅤ

独自に開発したという絞り機で直径1㎜の繊細な栗の糸をつくり、さくさくなメレンゲの上をたっぷり覆っていきます。
口に入れると、きめ細かでまろやかな味わいが一気に広がります。栗のクリームではなく、ほくほくした「栗そのもの」。砂糖を極限まで抑えてあり、栗本来の淡い甘みと香ばしさを楽しめるので、食べ終わったあとも甘ったるさがまったくありません。
栗の量に応じて数が限られているので、「絶対食べたい!」という方は気合を入れて早起きすることをおすすめします。

丹波くり・和栗専門店 紗織~さをり~

所在地:京都市下京区和泉屋町170-1
アクセス:阪急京都線河原町駅より徒歩5分
電話:075-365-5559
営業時間:10:00-18:00 L.O.17:30
定休日:不定休
※全席禁煙

真っ白空間で自家焙煎珈琲を堪能

カフェ空間として異才を放つのは、祇園エリアにある「Walden Woods Kyoto」です。
閑静な住宅街を歩いていると、突然真っ白な建物が現れます。

外観も内観も白の木材で統一され、カフェの中央には1本の白い樹が佇んでいます。自家焙煎したこだわりのコーヒーを飲んでいると、自然と穏やかな気持ちになるから不思議です。

今回は着物をレンタルして訪れたので、白い空間の中で映えて一層鮮やかに。写真を撮りたかったら、開店直後か閉店ギリギリの人がいない時間を狙うといいですよ。

コーヒーやチャイ、焼き菓子はテイクアウトも可能ですが、せっかくなら真っ白い空間でのんびりしたいところ。コーヒーの香ばしい匂いに癒されること必至です。

Walden Woods Kyoto (ウォールデン ウッズ キョウト)

所在地:京都府京都市下京区栄町508-1
アクセス:地下鉄烏丸線五条駅徒歩15分、五条駅(京都市営)から387m
電話:075-344-9009
営業時間:9:00~19:00
URL:https://www.walden-woods.com/

昭和レトロなクリームソーダに癒される

昭和レトロな雰囲気を楽しみたいなら「喫茶ゾウ」の可愛さも外せません。

こちらは、愛知県の味噌店「今井醸造」が手がけるカフェ。愛知県西尾市の「ぞうめし屋」、名古屋の「喫茶ゾウメシ」に続く3店舗で、京都にいながら本格味噌煮込みうどんをいただけます。

ここに来たら、看板メニュー「クリームソーダ(クッキー付)」(660円)は必ずご注文したい一品。カラフルなソーダにバニラアイスとチェリートッピングは懐かしさをそそられます。喫茶ゾウのロゴもちろんかわいいのですが、アイスの上にちょこんと乗ったゾウの愛らしいこと! 味噌を練り込んだクッキーの、素朴な味にもほっこりします。

ブルーハワイのほかに、メロン、ストロベリーもあるので、3つ並ぶと赤、青、緑と鮮やさがさらにアップ! 友人や家族などと訪れた際は、それぞれの色を注文し、並べて撮ってもかわいいです。

喫茶ゾウ(キッサゾウ)

所在地:京都府 京都市上京区三丁町440-3
電話:075-406-0245
営業時間:9:00〜18:00(L.O.17:00)
定休日:不定休
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/kissa_zou/

伝統ある景観を守りつつ、新たなカフェ文化を形成

歴史ある建物でカフェタイムを楽しめるのも、京都ならではです。
2019年7月には、東京・表参道をはじめ全国で13店舗展開している「パンとエスプレッソと」の京都初上陸が話題になりました。嵐山・天龍寺近くにできた「パンとエスプレッソと嵐山庭園」は、京都府指定文化財の旧小林住宅がそのままカフェ空間になった、なんとも趣ある佇まい。立派な茅葺屋根に圧倒されます。

やさしい自然光が差し込む店内でトーストセット(700円)の朝ごはんを食べたら、1日のはじまりは完璧。外はさくさく、中はふわふわの食パンが、しあわせな気持ちにさせてくれます。

優美な庭を眺めていれば、時間が経つのも忘れるほど。京都の人々が、いかに洗練された空間づくりに長けていたのか驚くばかりです。

パンとエスプレッソと嵐山庭園

所在地:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町45-15
電話:ベーカリー/Tel. 075-366-6850 カフェ/Tel. 075-432-7940
営業時間:8:00〜18:00
定休日:無休
URL:https://bread-espresso.jp/index.html

古い建物を生かしたカフェ空間としてもう一つ紹介したいのは、2019年12月にOPENした「ブルーボトルコーヒー 京都六角カフェ」。コーヒー豆の調達から焙煎までこだわる、京都2号店です。

ユニークなのは、明治時代後期に創業したという自転車店「辻森自転車商会」の一画がカフェ空間になっているところ。町の景観に馴染んだ伝統的な建物と、ブルーボトルコーヒーのシンプルな厨房デザインが、両者を引き立て合います。
店内は、京都の北山杉で作った手すりや木製の建具などがあり、どこか懐かしさを感じます。2階にはいろんな国から集められたというアンティーク椅子があり、好きな席を選べるのもうれしいです。

京都店だからこそ味わいたいのは、限定メニュー「ブルーボトル羊羹」(300円)。60年以上続く京都の老舗あんこ屋「都松庵」(京都市中京区)との、貴重なコラボ商品です。羊羹は甘くて苦手…という方もいるかもしれませんが、この羊羹はあんずやクルミが入っていて甘さ控えめ。素材の味を楽しみながら、あっという間に食べきっちゃいました。

ブルーボトルコーヒー京都六角カフェ

所在地:京都市中京区東洞院六角上る三文字町226-1
アクセス:「烏丸御池駅」(京都市中京区)から徒歩7分
営業時間:9:00~19:00
URL:https://bluebottlecoffee.jp/

ラテを手に京都の街を歩きたい

京都を代表する観光スポット・東山エリアの街歩きで訪れたいのは、トラックを改装したスタンド形式で営業している「ROCCA&FRIENDS TRUCK」。大阪・高槻市のクレープ店「ROCCA&FRIENDS CREPERIE」の姉妹店で、TRUCKはコーヒーと日本茶の専門店になっています。
インスタ映え!とSNSで話題沸騰なのが、京都タワーや五重塔のクッキーがかわいい「抹茶デザートラテ」(1200円)。

1杯1200円!と価格にちょっとびっくりするものの、手にするとボリュームたっぷり。食べるのがもったいないくらい、おしゃれなトッピングについニンマリしてしまいます。大文字山のクッキーがのった「ほうじ茶デザートラテ」(1200円)も人気で、売り切れ注意の一品です。

ホンモノの五重塔と一緒にぱちり。こんな一枚が撮れるのも、京都カフェ巡りの魅力です。

ROCCA&FRIENDS TRUCK

所在地:京都府京都市東山区八坂上町370
アクセス:京阪電車祇園四条駅徒歩15分 祇園四条駅から951m
電話:090-9690-5431
営業時間:9:00~18:00
定休日:水曜
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/rocca.truck/

*まとめ
京都は街全体がコンパクトなので、行きたいカフェをあらかじめマッピングしておけば、効率よく回ることができます。
ただ、閉店時間がはやかったり、気まぐれに定休日を設けていたりと「せっかく来たのに入れない!」となることも少なくありません。事前に営業時間をチェックしてから出発するといいですよ。

インタビュー/ソトレシピ編集部
文/田中瑠子
写真/詩歩

Writer
Photographer
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