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魅力度ランキング最下位県に隠れた絶品を発見!知られざる茨城のグルメ【詩歩の死ぬまでに食べたい!日本の絶品ごはん#5】

 
こんにちは。絶景プロデューサーの詩歩です。今回紹介するのは茨城県。4年前からモニターツアーのプロデュースをしている大好きな場所です。都道府県魅力度ランキングで7年連続最下位に沈むという、不名誉な記録が注目されがちですが、茨城県には豊かな自然と外せない絶品ごはんがたくさんあるんです。茨城の魅力をもっと多くの人に伝えるべく、知られざる茨城グルメをご紹介します。

少し足を伸ばせば、穏やかな自然に出合える場所

茨城の魅力は「手軽に届く豊かな自然」。都心から車や電車で1~2時間で、のんびりした緑を味わえます。
四季折々の花を楽しめるおすすめスポットの一つが、「国営ひたち海浜公園」。品川から約85分のJR常磐線勝田駅から、路線バスで行けます。
開園面積約215ヘクタールの広大な園内では、様々な花が楽しめ、例年みはらしの丘で、4月中旬に青い絨毯のようにネモフィラが咲き誇ります。晴れた日に訪れれば青空へと続いていくような絶景に出合えるはずです。

国営ひたち海浜公園よりご提供

園内「みはらしの丘」で見られるネモフィラ。例年4月中旬~5月上旬が見ごろ

秋になれば、鮮やかに紅葉したコキアが見もの。例年7月上旬には淡いライムグリーンの丸々としたかわいいコキアですが、例年10月上旬にかけてグラデーションのように紅くなっていきます。ころんとしたフォルムとやわらかな感触に癒され、ずっと写真を撮っていたくなる空間です。

園内「みはらしの丘」で見られるコキア。紅葉した姿を見るには例年10月中旬がベストタイミング

※国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の更なる感染拡大防止のため、令和2年4月4日(土)から当面の間、臨時休園することとなりました。
再開時期などについては国営ひたち海浜公園のHPをご確認ください。
国営ひたち海浜公園
URL:https://hitachikaihin.jp/

もっと自然に触れ合いたい!という方には、「らぽっぽ なめがたファーマーズヴィレッジ」がおすすめ。さつまいもの日本有数の産地、茨城県行方(なめがた)市が「日本の農業をステキにしよう!」とオープンした農業体験型施設です。JR潮来駅を下車し、路線バス 鹿行北浦ライン「あそう温泉」行きに乗って約35分。「レイクエコー・白浜少年自然の家・なめがたファーマーズヴィレッジ中央」で下車します。

山間の小学校の跡地に、さつまいも工場、やまいもミュージアム、農業体験、手づくり体験教室、レストラン、カフェがあります。

のどかな時間が流れる「らぽっぽ なめがたファーマーズヴィレッジ」

 
農業体験はファミリー層にも大人気!

 
大きなサツマイモを収穫。栄養豊かな土壌であることがわかる立派さ!

うれしいのは、畑で採れた野菜をそのままレストランで食べられるところ。「Farm to the Table(畑からそのまま食卓へ)」をコンセプトに、朝採れ野菜と地元のおいしい食材がプレートに並びます。そのとき、その場所でしか味わえないごはんの大切さが、身体にしみわたります。

さつまいもがたっぷり入った、さつまいもの炊き込みご飯。大きな釜で炊いてもらえるのがうれしい

 
ファーマーズヴィレッジで食べた、産地直送ランチ。さつまいもの甘さ、レンコンのシャキシャキ食感は新鮮そのもの。この素朴さに心癒されます

 
茨城にもあった! リフレクションビーチ

茨城の海を楽しみたい人は、JR常磐線で水戸を経由して行く「大洗サンビーチ」(茨城県大洗町)がおすすめ。リフレクションビーチとして知られるここは、国内でも有数の遠浅のビーチです。砂浜に水が張ったタイミングを狙えば、鏡面現象が起きて幻想的な1枚が撮れるんです。
大洗観光協会に問い合わせれば、撮影用にパラソルなどのアイテムのレンタルも可能。リフレクションビーチで世界的に有名なスポットといえばウユニ塩湖ですが、そんな遠くまで行けない~という方は、大洗町まで都心から1時間半、足を伸ばしてみてはいかがでしょう。

大洗サンビーチ。水が薄く張った時間帯を狙え!

 
フェスでも大人気! 茨城の絶品を丸ごと味わう

茨城の名産といえば、20年連続生産量日本一を誇る「メロン」です。メロンの果汁を存分に楽しめる一品があると聞いて訪れたのは、水戸市の居酒屋「酒趣(しゅしゅ)」。一見普通の居酒屋さんなのですが、ここに全国各地でのフードフェスで人気のメニューがあるそう。
それが、「メロンまるごとクリームソーダ」(700円)です。

メロン1個まるごと使って700円と、かなりリーズナブル!

 
県産のメロンに並々注がれたソーダとバニラアイスの大きさに、テンションは急上昇。飲みながら(あるいは飲み終わったあとに)メロンの甘い果実を味わえ、楽しみも2倍です。

日本三大フェス「ROCK IN JAPAN」や、Jリーグ鹿島スタジアムの名物としても愛されています(イベントでは¥800)

 
酒趣では茨城県名物の「常陸秋そば」や、都心ではなかなか食べられない「チョウザメの刺身」もいただきました。

あっさりとした味わいと、歯ごたえある食感が特徴の「チョウザメ」の刺身

 
そばといえば長野県の「戸隠そば」や島根県の「出雲そば」が有名ですが、茨城の「常陸秋そば」も負けず劣らず、滋味豊か

 
「常陸秋そば」のそばの実は大きく粒がそろったブランド品種で、茨城県の北部で栽培されています。そばの香ばしさとほのかな甘みを味わいたく、まずは何もつけずに食べてみてほしい一品です。

知られざるパンの街「つくば市」を散策

都心からのアクセスのよさから、散策におすすめなのが、「パンの街」つくば市のパン屋巡りです。
つくばエクスプレスに乗って約1時間の訪れやすいつくば市。市内にはこだわりのパン屋がたくさんあります。なぜつくば市が「パンの街」になったのかというと、市内には「筑波宇宙センター」など研究所が多く集まり、世界各国の研究者が居住しているエリアだから。外国人のパンの需要に合わせて、パン文化が充実したといわれています。

私が訪れたのは、サンドイッチ専門店「サンドウィッチ Morris」。サンドイッチの種類が豊富で、テイクアウト、イートインどちらも楽しめます。

いただいたのは、竹炭のパンで挟んだたまごサンドと、やわらかチキンのサンド(通常メニューに載っていない可能性もあるので、お店でチェックしてみてください)、食物繊維たっぷりの野菜スムージーです。
フルーツサンドイッチなど、スイーツ系サンドも充実しているので、カフェタイムを店内でのんびり過ごすのもいい。ふわふわなパンの食感と甘みが口に広がり、幸せな気持ちになれること必至です。

たっぷり具材でサンドの厚みがすごい! 

 
サンドウィッチ Morris
URL:https://tabelog.com/ibaraki/A0802/A080201/8018469/

(まとめ)
JR常磐線やつくばエクスプレスに乗って小旅行へ。週末の気軽なお出かけスポットとして、茨城を味わいに行ってみてはいかがでしょう。

インタビュー/ソトレシピ編集部
文/田中瑠子
写真/詩歩、国営ひたち海浜公園

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